cafe.jpg臨床心理士」とは、

臨床心理学にもとづく知識や技術を用いて、人間の"こころ"の問題にアプローチする"心の専門家"です。

「臨床心理士」は、文部科学省の認可する財団法人日本臨床心理士資格認定協会が実施する試験に合格し、認定を受けることで取得できる"心理専門職の証"となる資格です。

実際には、臨床心理士の資格所有者が、たとえば文部科学省の実施する全国公立中学校や小学校に1996年以降より5,000名任用(派遣)され、スクールカウンセラーとして活躍しています。


臨床心理士に求められる専門行為とは、

①種々の心理テスト等を用いての心理査定技法や面接査定に精通していること。

②一定の水準で臨床心理学的にかかわる面接援助技法を適用して、その的確な対応・処置能力を持っていること。

③地域の心の健康活動にかかわる人的援助システムのコーディネーティングやコンサルテーションにかかわる能力を保持していること。

④自らの援助技法や査定技法を含めた多様な心理臨床実践に関する研究・調査とその発表等についての資質の涵養が要請されることなどです。


また、こうした4種の業務について、さらなる自らの心理臨床能力の向上と、高邁な人格性の維持、研鑽に精進するために、「臨床心理士倫理綱領」の遵守、5年ごとの資格更新制度などが定められています。
なお、日本臨床心理士資格認定協会が設立され、臨床心理士の資格認定がスタートしたのは昭和63(1988)年です。平成21(2009)年4月30日現在で19,830名の「臨床心理士」が認定されています。


臨床心理士になるには、

財団法人日本臨床心理士資格認定協会の資格試験に合格することが必須要件となります。

ただし資格試験を受けるためには、あらかじめ臨床心理士養成に関する指定大学院または専門職大学院の修了を基本モデルとする"受験資格"の取得者が対象となります。


臨床心理士の活動の場は、教育、医療、司法、福祉、産業など多岐にわたります。


参考 財団法人日本臨床心理士資格認定協会


放送大学でも臨床心理士を目指せます

放送大学大学院は、日本臨床心理士資格認定協会の第2種大学院指定校となっています。
修士全科生(臨床心理学プログラム)を修了し、1年以上の心理臨床実務経験を経て、臨床心理士の受験資格を取得する事ができます。