「カウンセラーになりたい!」と思うきっかけや動機は
「知人や家族や恋人が心の病気になり、それを自分の力で治したい!」
「自分自身の心の病気を治したい」
ということが多いようです。
でも、ここにはずれがあります。
カウンセラーというしごとは知らない人を助けるしごとだからです。
基本的にカウンセラーとクライアントは思い出も共有しない、共通の知人もいない、友達でもない他人でなければなりません。
第三者ですね。
このはっきりした境界線がないとカウンセリングは成り立たないのです。
アメリカでは境界線を守らないカウンセラーはライセンスを失ったり訴訟されたりすることがあります。
「知らない人の心の病気や問題を治してあげたい。」
そう思えるのならカウンセラーの勉強をスタートしてください。
応援しています。
実際にスクールを決めるときはどんなことをチェックしたら良いのでしょうか?
まず、心理カウンセラーは、人の心に関わる技術を学ぶので、理論だけでなく、実習を数多くすることがレベルアップにつながります。どんな実習があり実習時間の割合を確認しましょう。
また、資格は取ったものの、カウンセラーの資格を活かす場所がない
一般的に言われるスクールと専門学校にはどのような違いがあるのでしょうか?
一般のスクールは民間企業が経営・実施するレッスンや講座です。
内容は趣味のレベルからその道のプロを養成する本格的なものまで様々です。
授業の形態も、フリータイムの予約制やクラス制などスクールによって違ってきます。
スクールのメリットは、期間や通う回数などを自分の希望にあわせて選ぶことができます。
専門学校は、学校教育法で定められた専修学校のうち、専門課程を設けているところです。
学ぶ年数や授業時間に一定の条件があります。
入学資格は、高等学校卒業もしくは、これに準ずる学校を卒業した者で、願書と一緒に「出身高等学校調査書」を提出します。
願書の提出は9月~3月頃で、一般的に入学は4月です。
年齢層の違いは、スクールの場合10~50歳代と幅広く、専門学校の場合は、一般のスクールよりも若めで夜間部になると社会人の生徒も多くなります。
資格については、スクールの場合取れる資格は様々です。専門学校では指定校を卒業しなければ受験できない公的資格もあるので、事前に確認することが大切です。
心理相談員とは、
厚生労働省の健康の保持増進のための「トータル・ヘルス・プロモーション構想(THP)」の一環として、1988年から労働安全衛生法に基づきメディカルチェックや運動処方など身体面の健康増進対策とならんで、ストレス対策(メンタルヘルスケア)が新しく取り入れられました。
そして、このメンタルヘルスケアの担い手として「心理相談員」という新しい名称がつくられました。
心理相談員になるには、
大学の心理学科を卒業した人、あるいは看護婦・保健婦の資格がある人など、3日間の「心理相談専門研修」を受ければ資格を取得できます。
心理相談員の資格の取得については、中央労働災害防止協会までお問合せ下さい。
東京が窓口の研修:中災防 健康確保推進部 業務管理課
TEL 03-3452-2517
大阪が窓口の研修:中災防 大阪労働衛生センター 健康確保推進室
TEL 06-6448-3450
参考 心理相談員連絡協議会
「臨床心理士」とは、
臨床心理学にもとづく知識や技術を用いて、人間の"こころ"の問題にアプローチする"心の専門家"です。
「臨床心理士」は、文部科学省の認可する財団法人日本臨床心理士資格認定協会が実施する試験に合格し、認定を受けることで取得できる"心理専門職の証"となる資格です。
実際には、臨床心理士の資格所有者が、たとえば文部科学省の実施する全国公立中学校や小学校に1996年以降より5,000名任用(派遣)され、スクールカウンセラーとして活躍しています。
臨床心理士に求められる専門行為とは、
①種々の心理テスト等を用いての心理査定技法や面接査定に精通していること。
②一定の水準で臨床心理学的にかかわる面接援助技法を適用して、その的確な対応・処置能力を持っていること。
③地域の心の健康活動にかかわる人的援助システムのコーディネーティングやコンサルテーションにかかわる能力を保持していること。
④自らの援助技法や査定技法を含めた多様な心理臨床実践に関する研究・調査とその発表等についての資質の涵養が要請されることなどです。
また、こうした4種の業務について、さらなる自らの心理臨床能力の向上と、高邁な人格性の維持、研鑽に精進するために、「臨床心理士倫理綱領」の遵守、5年ごとの資格更新制度などが定められています。
なお、日本臨床心理士資格認定協会が設立され、臨床心理士の資格認定がスタートしたのは昭和63(1988)年です。平成21(2009)年4月30日現在で19,830名の「臨床心理士」が認定されています。
臨床心理士になるには、
財団法人日本臨床心理士資格認定協会の資格試験に合格することが必須要件となります。
ただし資格試験を受けるためには、あらかじめ臨床心理士養成に関する指定大学院または専門職大学院の修了を基本モデルとする"受験資格"の取得者が対象となります。
臨床心理士の活動の場は、教育、医療、司法、福祉、産業など多岐にわたります。
参考 財団法人日本臨床心理士資格認定協会
放送大学でも臨床心理士を目指せます
放送大学大学院は、日本臨床心理士資格認定協会の第2種大学院指定校となっています。
修士全科生(臨床心理学プログラム)を修了し、1年以上の心理臨床実務経験を経て、臨床心理士の受験資格を取得する事ができます。
産業カウンセラーは、
心理学的手法を用いて、働く人たちが抱える問題を、自らの力で解決できるように援助します。
産業カウンセラーになるには
(社)日本産業カウンセラー協会の実施する、学科・実技試験に合格してから、協会に資格登録する必要があります。
講座の概要
7ヵ月間、約20回の講座です。開講日はおもに土曜日と日曜日ですが、一部平日昼間、平日夜間のコースもあります。
理論
1 産業カウンセリングと産業カウンセラー 6時間
2 カウンセリングの基礎理論 12時間
3 キャリア・カウンセリング 3時間
4 パーソナリティ理論 9時間
5 産業社会と職場 9時間
6 職場のメンタルヘルス 9時間
面接実習(カウンセリング) 81時間
このほか在宅研修(作文・小論文・対話分析等 40時間相当
講師 大学教授、産業カウンセリングの実践者などです。
教育訓練給付制度厚生労働大臣指定講座です。
社団法人 日本産業カウンセラー協会
〒105-0012
東京都港区芝大門1-1-35 大門佐野ビル3F
TEL 03-3438-4568 / FAX 03-3438-4487
社会人でも産業大学で産業カウンセラーを目指せます
産業能率大学通信教育課程 産業心理コースでは
組織で働く人たちがストレスなくいきいきと活躍できるように援助したり、自らも良好な人間関係を築けるように、組織で働く「人」やその心の動きについて心理学の領域から学ぶとともに、カウンセリングの理論と手法を体系的に学習します。
今人気の産業カウンセラーをめざす方々にも最適のコースです。
カウンセラー(Counselor/Counsellor)とは、何らかの問題を抱えている人から相談を受け、それに適切な援助を与える職種をいいます。
カウンセリングは、英語のcounsel(相談・助言する)の名詞形で、広義では、相談・助言することを指します。ただし現在、カウンセリングといえば、主に、心理学を土台とした対人手段であり、心理的な問題や悩みについて援助を目的とするものを、指すことが多いようです。
カウンセリングを行う人はカウンセラー(counselor)、カウンセリングを受ける人はクライエント(client)、もしくはカウンセリー(counselee)と呼ばれます。